山口県の家の解体費用の目安【2026年】
2026年10月18日公開・国・県・市の公開情報と民間の公開データで確認
先に結論
- 山口県の木造住宅の解体費は、解体費用の比較サービス「クラッソーネ」の公開データで1坪あたり約5.4万円が目安です(道幅4m以上・隣の家まで1m以上の場合)。30坪なら単純計算で約160万円ですが、坪数別のデータでは30坪台は1坪約5.8万円で、約175万円前後です
- 鉄骨造は1坪あたり約5.1万円(同じ条件の場合)、RC(鉄筋コンクリート)造は約8.3万円が同じデータの目安です。国や県の資料では、解体費の相場の数字は見当たりませんでした
- 道が狭い・隣の家が近い(木造で1坪約6.7万円)、アスベストがある、家財が残っている、ブロック塀・庭木・浄化槽などの付帯物があると、費用は上がります
- 傷んだ空き家なら、市の補助で主に解体費の3分の1〜2分の1(上限25万〜100万円)が出る場合があります。工事の前の申請と、市内の業者に頼むことが条件です
構造別の解体費の目安
次の表は、解体費用の比較サービス「クラッソーネ」が公開している、山口県の解体費の目安です。民間の公開データで、実際の費用は家の大きさ・立地・残っている物で変わります。
出典:クラッソーネ「山口県の解体費用相場」(2026年10月18日確認。更新日や集計期間の記載はありません)。RC造は1坪3.1万〜15.0万円と幅があり、道幅などの条件は示されていません。件数が少なく、同じサイトのRC造の表示では約7.3万円となっているため、目安としては弱い数字です。鉄骨造が木造より安いのは、このデータの集計上の値です。一般には鉄骨造のほうが高くなることが多いので、見積もりで確かめてください。
坪数で見た木造の目安
同じサービスの木造のデータでは、小さい家ほど1坪あたりの単価が高くなります(10坪未満で1坪約7.6万円、20坪台で約6.1万円、30坪台で約5.8万円、40坪台で約5.1万円、70坪以上で約4.3万円)。重機を運ぶ費用や養生(周りを囲うシート)など、家の大きさに関係なくかかる費用があるためです。
坪数別の単価(20坪台6.1万円・30坪台5.8万円・40坪台5.1万円)で計算した目安です。坪数別のデータは件数が少ないので、幅を持って見てください。家財の処分、付帯物の撤去、アスベストの除去などは含みません。
国の補助単価は「相場」ではありません
国が補助金の計算に使う単価として、解体費は1㎡あたり木造3万6,000円、非木造5万1,000円が上限と決められています(2026年度)。木造を坪に直すと約11.9万円で、相場より高く見えますが、これは補助の計算のための上限で、実際の解体費の相場を示すものではありません。
解体費が高くなる5つの条件
1. 道が狭い・隣の家が近い
重機やトラックが家の前まで入れないと、手作業が増え、運び出しにも手間がかかります。上のデータでも、道幅2〜4m・隣の家まで1m未満の木造は、1坪約6.7万円と高くなっています。山口市の解体補助では、道路に接していない・道幅や間口が2m未満の敷地に10万円を上乗せしています。
2. アスベスト(石綿)
古い家では、屋根材や外壁材などにアスベストが使われていることがあります。解体の前には事前調査が必要で、含まれていれば除去の費用がかかります。調査や除去の費用が市の解体補助の対象になるかは、市に確かめてください。見積書では分けて書いてもらうと確かめやすくなります。
3. 家財が残っている
家具・家電・衣類などが残っていると、処分の費用が加わります。山口県の空き家ガイドブックでも、家の中のごみは持ち主があらかじめ処分しておくものとされています。自分で片づけられる物は、先に処分すると費用を抑えられます。
4. 付帯物(ブロック塀・庭木・浄化槽・カーポート)
建物のほかに、ブロック塀、庭木、浄化槽、カーポート、物置などがあると、撤去の費用が加わります。これらは市の解体補助の対象外のことが多いので、見積書で分けてもらうと、補助の計算がしやすくなります。
5. 構造と大きさ
RC造は壊すのに手間がかかり、木造より高くなります。大きい家は総額が上がりますが、1坪あたりの単価は下がる傾向があります。
見積もりで確かめること
- 家財の処分、付帯物の撤去、アスベストの調査・除去が、見積もりに入っているか(別か)
- 建設業の許可(土木・建築・解体)か、解体工事業の登録があるか
- 市の補助を使う場合、業者が市内にあるか
- 建設リサイクル法の届出や、滅失登記の書類を手伝ってもらえるか
- 2〜3社に、同じ範囲で見積もりを頼んで比べる
市の解体の補助金
山口県の6市(山口市・防府市・宇部市・下関市・周南市・岩国市)には、傷んだ空き家などの解体費を補助する制度があります。補助は主に解体費の3分の1〜2分の1(宇部市の木造住宅除却は23%)で、上限は30万〜100万円です。どの市も、工事の前の申請と、市内の業者に頼むことが条件です。2026年度は、周南市が予算に達して終了するなど、受付状況は市ごとに違います。
山口県6市の解体の補助金を比べる対象の家・金額・業者の条件・受付状況の一覧→解体の前後に必要な手続き
補助を使う・使わないにかかわらず、家を解体するときは次の手続きがあります。費用や日程に関わるので、見積もりのときに業者と確かめてください。
- アスベスト
- 解体の前に、建材にアスベスト(石綿)が含まれていないかの事前調査が必要です。解体する部分の床面積が80㎡以上なら、元請けの解体業者が調査結果を県などと労働基準監督署に報告します(2022年4月から義務)。2023年10月からは、資格を持つ人が調査します
- リサイクル法
- 床面積80㎡以上の建物の解体は、建設リサイクル法の届出が必要です。届け出るのは発注者(施主)で、工事を始める7日前までに市に出します。業者が委任を受けて代わりに出すこともできます
- 滅失登記
- 建物を解体したら、1か月以内に法務局へ建物の滅失登記を申請します(不動産登記法)
- 固定資産税
- 家が建っている土地は「住宅用地の特例」で固定資産税が軽くなっています(200㎡までの部分は評価額の6分の1)。1月1日に家がない状態になると、その年から特例が外れ、税額が上がることがあります
よくある質問
30坪の木造の家を解体すると、いくらくらいですか?
民間の公開データ(クラッソーネ、山口県)では、木造の30坪台は1坪約5.8万円で、約175万円前後です(全体平均の1坪約5.4万円なら約160万円)。道が狭い、家財が残っている、アスベストがあるなどの条件で上がります。正確な金額は、現地を見てもらったうえでの見積もりで確かめてください。
解体費を安くする方法はありますか?
家財を自分で先に処分する、2〜3社に同じ範囲で見積もりを頼んで比べる、条件に合えば市の解体補助を使う、といった方法があります。市の補助は、工事の前に申請することが条件です。
解体したら固定資産税は上がりますか?
家が建っている土地は「住宅用地の特例」で固定資産税が軽くなっています。1月1日に家がない状態になると、その年から特例が外れ、税額が上がることがあります。解体の時期は、市の資産税の担当課にも相談してください。
市ごとに解体業者を比べる
比較ページでは、市内に事業所がある解体業者を、許可・保証・施工事例で並べています。見積もりの候補を2〜3社に絞るのに使えます。掲載している業者でも、市の補助の対象になるとは限りません。
出典
クラッソーネ「山口県の解体費用相場」(民間の公開データ):https://www.crassone.jp/price/yamaguchi
クラッソーネ「山口県の木造住宅の解体費用相場」(坪数別):https://www.crassone.jp/price/yamaguchi?building_type=wood
国土交通省「令和8年度における住宅局所管事業に係る標準建設費等について」(島根県掲載の写し、PDF):https://www1.pref.shimane.lg.jp/kenchikujuutaku/yoko_yoryo.data/hyoujunkensetsuhiR8.pdf
山口県「空き家ガイドブック」(PDF、令和7年3月):https://www.pref.yamaguchi.lg.jp/uploaded/attachment/205638.pdf
山口市「老朽危険空家等除却促進事業補助金」:https://www.city.yamaguchi.lg.jp/soshiki/27/136012.html
山口市「土地の課税の概要」:https://www.city.yamaguchi.lg.jp/soshiki/11/3210.html
環境省「建築物等の解体等工事における石綿の事前調査結果の報告」(チラシ、PDF):https://www.env.go.jp/content/900502124.pdf
環境省「建設リサイクル法の概要」:https://www.env.go.jp/recycle/build/gaiyo.html
山口県「建設リサイクル法に係る解体工事等の建設工事を行う場合の届出について」:https://www.pref.yamaguchi.lg.jp/soshiki/127/23409.html
法務省「建物滅失登記の申請」:https://houmukyoku.moj.go.jp/homu/minji79.html
e-Gov法令検索「不動産登記法」(第57条):https://laws.e-gov.go.jp/law/416AC0000000123
防府市「土地・家屋・償却資産に関するQ&A」:https://www.city.hofu.yamaguchi.jp/soshiki/10/tochi-kaokuq-a2.html
いずれも2026年10月18日確認。解体費は家ごとに大きく変わります。正確な金額は、現地を見てもらったうえでの見積もりで確かめてください。
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