2026.10 更新

山口県で家を解体するときの補助金【2026年度・6市比較】

2026年10月18日公開・各市の公式情報で確認

先に結論

  • 6市とも、解体の補助は傷んだ空き家が中心です。多くの制度は、市の現地調査や点数の基準で「危険」「老朽」と判定された家が対象で、きれいな家を建て替えのために壊すだけでは、ほとんどの制度が使えません
  • 受付中なのは、宇部市(2制度とも11月30日まで)、下関市の下関駅周辺(12月28日まで)、岩国市(11月30日まで)です。下関市の危険家屋は10月19日から受付開始です(12月28日まで・3件程度。初日の9時30分までに件数を超えたら抽選、その後は先着)。どれも予算や件数に達したら終わります
  • 山口市は募集期間が終わり(期間後も申請できる場合あり。空家対策室 083-934-2877 に相談)、防府市は10月16日で締切、周南市は予算に達して終了しています
  • 補助は主に解体費の3分の1〜2分の1(宇部市の木造住宅除却は23%、下関市の危険家屋を自治会長が申請する場合は3分の2)で、上限は25万〜100万円。6市とも市内の業者に頼み、工事の前に申請することが条件です

6市の助成金・補助金を一覧で比べる

「対象の家」は、補助の対象になる家の主な条件です。多くの制度は、家の傷み具合などを市が判定し、基準を満たした家だけが対象です。宇部市の跡地活用・木造住宅除却と下関駅周辺は、条件が異なります。

市制度対象の家金額業者の条件2026年度の受付
山口市老朽危険空家等除却促進事業補助金約1年使われていない木造・軽量鉄骨造。傷み具合と周りへの危険がどちらも100点以上解体費の3分の1。上限50万円(道路に接していない敷地などは10万円加算)山口市内に事務所を置く業者5月7日〜29日で期間終了。期間後も申請できる場合あり
防府市危険空き家等解体費補助金おおむね1年以上使われていない個人の木造・軽量鉄骨造の住宅。市が傷み具合を判定解体費(税抜)の2分の1。上限は危険空き家50万円・老朽空き家25万円本社などが防府市内にあり、建設業の許可か解体工事業の登録がある業者追加募集の判定申請は10月16日で締切
宇部市空家等跡地活用促進事業補助金/木造住宅除却補助昭和56年5月31日以前に建てた、不良度100点以上の一戸建ての空き家で、跡地を使うもの/耐震診断で倒壊の可能性があるとされた古い木造住宅を全部解体し、居住誘導区域(市が住む人を集めたい区域)に住み替える人2分の1・上限50万円ほか(跡地の使い方で変わる)/23%・上限50万円(工事費は1㎡2.7万円まで)宇部市内に本店・支店・営業所などがある業者どちらも11月30日まで(予算の範囲内。木造住宅除却は2戸)
下関市危険家屋除却推進事業補助金/下関駅周辺地区空き家除却跡地活用促進事業補助金傷み具合が100点以上で周りに危険がある空き家/下関駅周辺の決められた町の空き家解体費(税抜)の2分の1。上限40万円(市が重点的に進める地区は60万円。自治会長が申請する場合は3分の2・上限80万円)/上限100万円下関市内に本店・支店・営業所などがある業者危険家屋は10月19日〜12月28日・3件程度/駅周辺は12月28日まで・30件程度
周南市危険空き家解体事業補助金住まなくなっておおむね1年たった木造・軽量鉄骨造の一戸建て・長屋で、市が危険と判定した家解体費(税抜)の2分の1。上限50万円周南市内に事務所などがあり、建設業の許可か解体工事業の登録がある業者予算に達して終了
岩国市老朽危険空き家除却促進事業費補助金人が住んでいない木造・軽量鉄骨造で、市が「老朽危険空き家」と認定した家解体費(税抜)の3分の1。上限30万円岩国市内に本店・支店・営業所などがあり、建設業の許可か解体工事業の登録がある業者11月30日まで(予定の件数に達したら終了)

2026年10月18日時点。

補助のある6市で共通する3つの注意点

1. 工事の前に申請し、市の判定を受ける

6市の制度は、どれも解体の前に申請し、市が補助を決めた通知(交付決定)を受けてから契約・着工します。多くの市では、その前に市の職員が家を見て、傷み具合を判定します。解体を始めてから申請しても対象になりません。

2. 市内の業者に頼む

6市とも、市内に本社・本店や事務所・営業所がある業者に頼むことが条件です。防府市・周南市・岩国市は、建設業の許可(土木・建築・解体)か解体工事業の登録も条件にしています(解体業者は、法律上もどちらかが必要です)。山口市は市内に事務所、防府市は本社などが市内にあることが条件です。見積もりの段階で、業者に所在地と許可を確かめてください。

3. 先着や件数に限りがあり、早く終わることがある

どの制度も予算や件数に限りがあります。周南市は2026年度の予算に達して終了し、下関市の危険家屋の補助は3件程度です。申し込む前に、市の担当課で受付が続いているかを確かめてください。

市ごとの詳しい条件と申請の流れ

山口市の解体の助成金募集期間は終了。期間後の申請は空家対策室に相談→防府市の解体の助成金2026年度の追加募集は10月16日で締切→宇部市の解体の助成金2制度とも11月30日まで受付→下関市の解体の助成金危険家屋は10月19日から受付。駅周辺は受付中→周南市の解体の助成金2026年度は予算に達して終了→岩国市の解体の助成金11月30日まで受付(予定の件数に達したら終了)→

補助のほかに知っておきたいこと

補助を使う・使わないにかかわらず、家を解体するときは次の手続きがあります。費用や日程に関わるので、見積もりのときに業者と確かめてください。

アスベスト
解体の前に、建材にアスベスト(石綿)が含まれていないかの事前調査が必要です。解体する部分の床面積が80㎡以上なら、元請けの解体業者が調査結果を県などと労働基準監督署に報告します(2022年4月から義務)。2023年10月からは、資格を持つ人が調査します
リサイクル法
床面積80㎡以上の建物の解体は、建設リサイクル法の届出が必要です。届け出るのは発注者(施主)で、工事を始める7日前までに市に出します。業者が委任を受けて代わりに出すこともできます
滅失登記
建物を解体したら、1か月以内に法務局へ建物の滅失登記を申請します(不動産登記法)
固定資産税
家が建っている土地は「住宅用地の特例」で固定資産税が軽くなっています(200㎡までの部分は評価額の6分の1)。1月1日に家がない状態になると、その年から特例が外れ、税額が上がることがあります

よくある質問

山口県で、空き家でない家の解体に使える補助はありますか?

6市で確かめた範囲では、解体の補助は傷んだ空き家が中心です。例外として、宇部市の「木造住宅除却補助」は、昭和56年5月31日以前に建てた木造住宅のうち、耐震診断で倒壊の可能性があるとされた家を全部解体し、市の居住誘導区域(市が住む人を集めたい区域)に住み替える人が対象です。空き家でなくても使えます(2026年度は2戸)。

補助を受けるには、どの業者に頼めばいいですか?

6市とも、市内に事務所などがある業者に頼むことが条件です(防府市は本社などが市内)。解体業者には、法律上、建設業の許可(土木・建築・解体)か解体工事業の登録が必要です。市外の業者に頼んだ工事は対象になりません。

解体したあと、固定資産税は上がりますか?

家が建っている土地には、固定資産税を軽くする「住宅用地の特例」があります(200㎡までの部分は評価額の6分の1)。解体して1月1日に家がない状態になると、その年から特例が外れて税額が上がることがあります。詳しくは市の資産税の担当課に確かめてください。

市ごとに解体業者を比べる

補助を使うなら、どの市も市内の業者に頼むことが条件です。比較ページでは、市内に事業所がある解体業者を、許可・保証・施工事例で並べています。ただし、掲載している業者でも、補助の対象になるかは市の審査で決まります。防府市のように本社の場所が条件の市もあるので、見積もりのときに確かめてください。

出典

山口市「老朽危険空家等除却促進事業補助金」:https://www.city.yamaguchi.lg.jp/soshiki/27/136012.html
防府市「危険空き家等解体費補助金」:https://www.city.hofu.yamaguchi.jp/site/akiya/hojokin-kaitai8.html
宇部市「空家等跡地活用促進事業補助金」:https://www.city.ube.yamaguchi.jp/kurashi/sumai/sumai/1002190/1002191.html
宇部市「住宅・建築物耐震化促進事業費補助金」(木造住宅除却):https://www.city.ube.yamaguchi.jp/shisei/hojyojyosei/hojyojyosei_kojin/1009204.html
下関市「危険家屋除却推進事業」:https://www.city.shimonoseki.lg.jp/soshiki/70/2600.html
下関市「下関駅周辺地区空き家除却跡地活用促進事業」:https://www.city.shimonoseki.lg.jp/soshiki/70/135017.html
周南市「危険空き家解体事業補助金」:https://www.city.shunan.lg.jp/soshiki/36/83697.html
岩国市「老朽危険空き家除却促進事業費補助金」:https://www.city.iwakuni.lg.jp/soshiki/50/2256.html
岩国市「老朽危険空き家除却促進事業費補助金」制度概要(PDF):https://www.city.iwakuni.lg.jp/uploaded/attachment/62497.pdf
山口市「土地の課税の概要」:https://www.city.yamaguchi.lg.jp/soshiki/11/3210.html
環境省「建築物等の解体等工事における石綿の事前調査結果の報告」(チラシ、PDF):https://www.env.go.jp/content/900502124.pdf
環境省「建設リサイクル法の概要」:https://www.env.go.jp/recycle/build/gaiyo.html
山口県「建設リサイクル法に係る解体工事等の建設工事を行う場合の届出について」:https://www.pref.yamaguchi.lg.jp/soshiki/127/23409.html
法務省「建物滅失登記の申請」:https://houmukyoku.moj.go.jp/homu/minji79.html
e-Gov法令検索「不動産登記法」(第57条):https://laws.e-gov.go.jp/law/416AC0000000123
防府市「土地・家屋・償却資産に関するQ&A」:https://www.city.hofu.yamaguchi.jp/soshiki/10/tochi-kaokuq-a2.html
いずれも2026年10月18日確認。制度の内容や受付状況は変わります。申請の前に必ず市の公式サイトでご確認ください。

ミクラボの収益は、業者からの広告掲載料です。広告の有無で、比較ページの並び順や判定は変えません。掲載している業者に頼んでも、助成を受けられるかは市の審査で決まります。